【古代コインとアンティークコインは違う?】古代コインについて徹底解説!

今日は、コインの中でも取り分け古い、古代コインについて解説してきます。

古代コインは、アンティークコインのルーツとなったものです。

前7世紀。約2700年前に初めて誕生したコイン。

コインが生まれたことにより、人々の生活は大きく変わりました。

古代コインは、現代の鋳造方法とは異なり、一つ一つがハンマーで手作りされています。
それ故、希少性が高く、人の温もりというのを感じることが出来るのです。

それでは、古代コインを細かく見ていきましょう。

古代コインとは?

古代コインとは

そもそも古代コインとは何なのでしょうか?

コインは時代ごとに分類すると、次の3種類になります。

時代別コイン
  1. 古代コイン
  2. アンティークコイン
  3. モダンコイン

古代コインとは、紀元前(BC)560年~10年ごろに発行され、
紀元前後で使われていたコインを指します。

コインと呼ばれる物は、約2700年前に初めて誕生しました。

世界で1番最初のコインは、エレクトラム貨というコインで、
リディア王国のクロイソス王が初めて金銀貨の鍛造をしたのが始まりです。

鍛造と鋳造
  • 鍛造とは、元になる金属材料をハンマーなどで何回も叩くことで、
    形を整えていき、コインを製造する方法
  • 鋳造とは、ドロドロに溶けた高温の金属を型に流し込み、コインを製造する方法

リディア王国とは、現在でいうトルコ国になります。

エレクトラム貨は、リディア王国の中心、
サルディスを流れるパクトロス川から採れたエレクトラム(金と銀の自然合金)で
造られており、金と銀の自然合金の打刻コインです。

ギュゲス王によって造られたエレクトラム貨は、主に傭兵へ報酬として支払いをするために使われていたそうです。

世界で初めて誕生したコインリディア王国のエレクトラム貨

エレクトラム貨の当時の価値は、当時の傭兵の約10日分の給料であったそうです。

大きさは、約1cm。重さは約5g。

この時代は、まだまだコインを加工する技術はあまりなかったので、
コインの大きさは総じて小さくなっています。

人類は、動物、ヒト、貝、金、銀など様々な物を貨幣として用いてきました。

これらとコインの違いは、コインは表面に絵図が書かれているということです。

小さな金属の塊に、絵図が刻まれた。

コインに絵図を書くことで、人類が始めて貨幣そのものに意思を伝達する機能を持たせたのです。

古代コインの価値

古代コインの価値

1枚1枚人の手で作られた古代コイン。

そんな古代コインは価値があるのでしょうか?
また投資対象として値上がりを期待しても良いコインなのでしょうか?

そんな疑問を解決していきます。

前で紹介したような世界最古の貨幣や、アレキサンダー大王時代の金貨銀貨、
ギリシャ銀貨といった古代ローマ帝国以前の古代コインは、非常に価値のある古代コインになります。

古代ローマ帝国以前の古代コインは、発行枚数が少なく、
その希少性から世界的に需要が高いです。

発行国の人だけではなく、世界中のコイン収集家が購入しています。

古代ローマ帝国以前の古代コインの例

古代ローマ帝国以降の古代コインは、美術品として鑑賞するだけなら十二分なのですが、価値の上昇が見込めるのか。

つまり投資の観点からみてみると、中々難しいものがあると思います。

テレビを見ていてこんなニュースを耳にしたことがないでしょうか?

「地中海の沈没船から、未使用のコインが大量に発見されました」

「ギリシャの古代遺跡の調査中に、地中から真新しい手つかずのコインが発掘されました」

普通の人なら、こういったニュースを聞くと、そのトレジャー感に心躍らせるでしょう。

しかし、希少性に重きを置いてコインの収集をしている収集家にとっては一大事です。

自分が保有しているコインは希少性が高いはずなのに、
発掘により同種類のコインが大量に出回ることで価格が下がってしまうからです。

実は、日本ではなく、世界に目を向けてみると、

難破船や地中から未使用のコインが大量に見つかるニュースは、後を絶たないのです。

発行数と現存数の少なさが、コイン自体の希少性を高め、
価格が上昇するコインと異なり、

発行数が明らかでない古代コインは、希少性が未知数なのです。

それ故に、世界でOO枚しか現存していないコインです。
と言い切ることも出来ないのです。

では、古代ローマ帝国以前のコインが新たに大量発見されてしまったらどうするのか??

実は、沈没船や地中から大量に未使用のコインが発掘されることは何度かありました。

発見されてから間もない頃は、一時的に価格が下がってしまうことはあるのですが、
コイン市場は吸収量が高いため、その後、何事もなかったかのように、
価格は時間をかけて元に戻っていきます。

そのうえ、近年は市場の混乱を招かないように、ディーラーが調整をしています。
1度に大量のコインを市場に出回らせることは避ける傾向があるようです。

市場の熱を冷やさないように、値動きをしっかりと見ながら、
1枚1枚売りに出すという方式を取っているそうなので、コインが値崩れしてしまう心配をすることはないでしょう。

実際の古代コインを紹介

実際に古代コインを紹介

ここからは実際に古代コインの紹介をしていきます。

それぞれのコインの評価(※当サイト調べ)も掲載しますので、参考にしてみてください。

アレキサンダー大王時代のコイン

古代を代表するコイン。それがマケドニアで造られた「スターテル金貨」です。

スターテル金貨

表面には、知恵の女神アテネが刻印されています。

このコインの大きさは約2cm、重さは約8.5gで、現代の貨幣と比べると小さく感じますが、古代メソポタミアでは多くの金が採れていたわけではなく、これでも大型金貨の部類に入ります。

スターテル金貨が造られてから約2300年経った今、私たちがこのコインを実際に目にできることは奇跡に近いのです。

スターテル金貨の評価
希少性
(5.0)
流通量
(1.0)
人気度
(4.5)
総合評価
(4.5)

古代ギリシャのコイン①

今から約2500年前に、古代ギリシャで流通していた銀貨が「テトラドラクマ銀貨」です。

テトラドラクマ銀貨

テトラドラクマ銀貨は、智の神として称えられるフクロウが裏面に刻印されています。
その横には、A0E平和の象徴オーブ、アテネを表す文字が記載されています。

テトラドラクマ銀貨は、後の征服者により、斧で打刻痕が入れられた物が殆ど。
写真のように、それを免れた物は非常に貴重です。

テトラドラクマ銀貨(打刻痕がない物)の評価
希少性
(4.5)
流通量
(2.0)
人気度
(4.0)
総合評価
(4.0)

古代ローマ時代のコイン

古代ローマ時代、プレトマイオス朝で造られた古代最大の金貨が、「プレトマイオス3世オクタドラクマ金貨」です。

古代ローマ時代のコイン

表面には、プレトマイオス3世が刻印されているこのコインは、プレトマイオス3世死後、プレトマイオス4世が発行したコインです。
その重さ約28gで、重厚感を感じることが出来ます。

アレキサンダー大王死後、戦争が起こり、3つの国にわかれました。プレトマイオス朝は、その一つの国です。

そのプレトマイオス朝で造られた金貨が、デザインが優れており、重厚感があることから収集家の間で人気になっています。

プレトマイオス3世オクタドラクマ金貨の評価
希少性
(4.0)
流通量
(1.5)
人気度
(4.5)
総合評価
(4.5)

まとめ

本記事では、古代コインの特徴を紹介しました。

価値の上昇が見込めるの古代コインをうまく見分けて、手堅く資産を増やしましょう。

2000年以上前に造られた古代コインが、どのような人たちの手を経て、現代の私たちの元にやってきたのだろうか?

当日の人たちは、10日間分の給料に匹敵するコイン1枚を使って、何をしていたんだろう?

と想像することもまた、コイン収集の1つの楽しみ方です。